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信徒

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しんと/信徒

特定の宗教、宗派を信仰する者のこと。信者ともいう。信徒の語はギリシア語のlaosから派生したもので、その原意は庶民、民衆である。キリスト教では聖職、教職者でないキリスト教信者信徒というが、『新約聖書』ではその区別はない。仏教では特定の寺院僧侶帰依する者、あるいは属する寺院以外の寺院僧侶帰依する者を信徒という。なかでも先祖代々の宗旨にもとづき継続的に祖先の法要を依頼する者は檀徒(檀家)という。また寺院に先祖代々の墓所がある、居住地近隣の寺院に墓所がある者を檀徒、それ以外を信徒と呼ぶ場合もある。ただし二重檀家制の場合には居住地の寺院に墓所があっても信徒と呼ばれることもある。浄土宗では信徒を「檀徒以外のもので、その護持する寺院又は教会に備える信徒名簿に登録されたもの」(浄土宗宗綱第六章)、「本宗の教旨を信奉し、特定の寺院又は教会に属するもの」(宗規第五号「檀信徒規程」第一条)と規定している。


【参考】浄土宗宗綱第六章、宗規第五号「檀信徒規程」第一条


【参照項目】➡檀家檀信徒


【執筆者:武井順介】