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黒法・白法

提供: 新纂浄土宗大辞典

こくほう・びゃくほう/黒法・白法

黒法は不善である法、白法は善なる法のこと。また黒法は不浄、白法清浄な法と考えられている。アビダルマ論書では、黒法を不善法と有覆無記うふくむきほう白法を善法と無覆無記むふくむきほうとする定義もある。劣ったものを黒、優れたものを白で例えることは、不善業を黒業、善業を白業と言い、劣った象を黒象、優れた象を白象と言うことからも見て取れる。また仏典では黒法が煩悩と、白法仏道修行とされることもあり、その場合は黒法を断じて、白法を修することが進められる。


【参照項目】➡黒業・白業


【執筆者:石田一裕】