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雲説

提供: 新纂浄土宗大辞典

うんせつ/雲説

宝永三年(一七〇六)—安永二年(一七七三)二月二八日。あざなは愚元、常蓮社連誉貞阿。清粛専念主義を貫き、七日間の不臥専修念仏を何度となく修す。長門国阿武あぶ明木あきらぎ村(山口県萩市明木)に内藤氏の子として生まれ、八歳で母と死別し、蓮池院(萩市)常誉について得度修行、享保八年(一七二三)に上京し増上寺掛錫かしゃく、一八歳で増上寺三八世白随びゃくずいから五重相伝を受け、上総かずさの海泉から密教義を、鎌倉の観徹から宗要を学び、同一五年増上寺三九世冏鑑げいかんから宗戒両脈相承し、翌年帰郷した。同二〇年より長門国厚狭あさ郡妙慶寺に住す。


【資料】『略伝集』(浄全一八)、『続日本高僧伝』一〇(仏全一〇四)


【参考】長谷川匡俊「雲説と七日別行百万遍」(『近世浄土宗の信仰と教化』北辰堂、一九八八)


【執筆者:大屋正順】