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随願房

提供: 新纂浄土宗大辞典

ずいがんぼう/随願房

生没年不明。聖光門弟とされることから恐らくは一三世紀中頃の人。大隅国の人。温厚な性格であったといわれる。顕密二教を学びその成果も優秀であった。平生においては一念の愛心も発すことなく、巷で男女を見ても心を乱すことが無かったという。そのような中、聖光に出会い、その教説を崇めて浄土門に入り、日に一万遍の念仏行を修し、勇猛に念仏行に励んだという。


【資料】『鎮流祖伝』三(浄全一七)、『疑問抄』上、『銘心抄』上(共に聖典五)、『総系譜』上(浄全一九)


【執筆者:郡嶋昭示】