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阿鼻叫喚

提供: 新纂浄土宗大辞典

あびきょうかん/阿鼻叫喚

阿鼻地獄と叫喚地獄を取り合わせたいいで、苦しみ悶えて泣き叫ぶ、きわめてはなはだしい惨状の形容。地獄は熱地獄、寒地獄、孤地獄の三種に大別されるという。この中、熱地獄には、等活・黒縄こくじょう衆合しゅごう・叫喚・大叫喚・焦熱・大焦熱・無間(阿鼻)の八熱地獄があり、これを八大地獄ともいう。阿鼻叫喚はこのうち阿鼻地獄と叫喚地獄を指す。激甚な災害や凄惨な事故のあとに、かつては「阿鼻叫喚の巷と化す」などと表現されたこともある。


【参照項目】➡地獄


【執筆者:勝崎裕彦】