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金輪際

提供: 新纂浄土宗大辞典

こんりんざい/金輪際

世界をささえる層の一つである金輪のきわのこと。仏教須弥山世界説では、世界の最下には虚空中に浮かぶ風輪があり、その上に水輪、さらにその上に金輪があると説く。金輪の上に山や海や島があり、金輪の最下端、つまり水輪との境い目の地層の最底に存在するのが、金輪の際限、金輪際金剛輪際である。大地の一番底の際、底の底、真底のことである。転じて、物事の極限、最後の最後という意味になり、多くは打消しを伴って副詞的に、「とことんまで」「どこまでも」「徹頭徹尾」「断じて」という強い言い方に用いられる。


【参照項目】➡須弥山


【執筆者:勝崎裕彦】