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誓光寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

せいこうじ/誓光寺

兵庫県姫路市河間町。朝日山法輪院。兵庫教区№一六一。天正五年(一五七七)に一誉智専によって建立された。播磨国の触頭ふれがしらであった。一〇代続いた姫路城主酒井家の菩提寺であり、境内には酒井家やその家臣の墓が以前は一二〇基もあったが、廃仏毀釈により現在は数基しか残っていない。江戸時代には護摩堂があり、護摩をたき庚申会が毎年おこなわれたといい、言い伝えによれば庚申は姫路城の鬼門除けという。


【資料】『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)


【参考】宇高良哲『浄土宗の触頭制度について』(『法然浄土教の綜合的研究』山喜房仏書林、一九八四)、『浄土宗兵庫教区寺院名鑑』(一九七四)


【執筆者:髙橋徹真】