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証大

提供: 新纂浄土宗大辞典

しょうだい/証大

三世紀頃、生没年不明。『翼賛』二〇には「中道寺の覚性上人」(浄全一六・五七九下)とある。天台系の僧。『扶選択論』七巻および『護源報恩論』一巻を撰述して明恵の『摧邪輪』に反論した。もっともそれらは天台の教義に基づいた不十分な内容であったため、後に道光が改めて『新扶選択報恩集』などを著した。証大撰の両書は、文化八年(一八一一)に『念仏選摧評』(浄全八・六〇五上)が重刻された際にはすでに散失していたという。


【資料】『新扶選択報恩集』(浄全八・五三三上


【参照項目】➡扶選択論護源報恩論


【執筆者:齋藤蒙光】