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西縁

提供: 新纂浄土宗大辞典

さいえん/西縁

生没年不明。兵衛入道西縁。『七箇条制誡』の第一三番目に署名していることから、法然と同時代であることが分かる。元久元年(一二〇四)一一月七日、署名期間の第一日目に署名していることから、在京の門人であったことが窺われる。隆寛法然上人秘伝』下によれば、法然の身代わりに土佐に赴いた「兵衛入道随蓮」(浄全一七・四九上)と同一人物とされる。なお義山は『翼賛』において「近衛入道」(浄全一六・四八四上)としている。


【参考】法然上人伝研究会編『法然上人伝の成立史的研究』二〈対照篇〉(臨川書店、一九九一)、三田全信『成立史的法然上人諸伝の研究』(平楽寺書店、一九七六)、中野正明『増補改訂法然遺文の基礎的研究』(法蔵館、二〇一〇)


【参照項目】➡随蓮房


【執筆者:南宏信】