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袋中菴

提供: 新纂浄土宗大辞典

たいちゅうあん/袋中菴

京都市右京区花園円成寺町。菊渓山。京都教区№一二四。袋中菴の開創は元和五年(一六一九)、袋中が洛東谷渓の地に庵を結んだことに由来する。同八年、大仏瓦町に移転するが、慶安四年(一六五一)、直弟空山によって五条坂に再移転した。清信のときに尼僧寺院となって以来、代々、不断念仏を相続してきたという。江戸後期には触頭ふれがしら寺院の重責を担っている。第二次世界大戦中に強制疎開させられ荒廃するが、幾多の変遷を経て、現在地において復興の緒に就いた。寺宝に『琉球神道記』(国重要文化財)などを所有する。


【資料】『新撰増補京大絵図』、『蓮門精舎旧詞』二(続浄一八)、『袋中上人伝』(浄全一七)、『拾遺都名所図会』二(『新修京都叢書』七、臨川書店、一九六七)


【参照項目】➡袋中


【執筆者:加藤弘孝】