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称名願体

提供: 新纂浄土宗大辞典

しょうみょうがんたい/称名願体

十念称名こそが弥陀本願(第十八願)の主体であるとする説。『無量寿経』第十八願の願体を論じる際、三心十念に従属しているととらえ、三心本願を否定する。道光の『無量寿経鈔』三に説かれる。功存の『願生帰命弁』(宝暦一四年〔一七六四〕)など、特に真宗異安心論争において信心願体説との対立軸になっている。


【参考】荻生隆三「第十八願要論」(真宗本願寺派宗学院編『宗学院論輯』一二、永田文昌堂、一九七六)


【執筆者:渋谷康悦】