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神林周道

提供: 新纂浄土宗大辞典

かんばやししゅうどう/神林周道

明治九年(一八七六)八月二八日—昭和二一年(一九四六)九月二〇日。一蓮社二誉三阿、あざなを時処人と称する。東京浅草に生まれる。明治三二年(一八九九)群馬県浄泉寺にて住持する。同三九年に従軍布教師を拝命。慰問・布教先の旅順にて旅順徒弟学校を設立するなど国内外にて大いに布教に従事する一方で寺門興隆にも励む。後に日中親善に努めるが戦争による時勢悪化のため困難を極めた。昭和二一年引き揚げ時の長崎にて遷化。俳句にも造詣深く、同三〇年には鈴木芳如による追悼句集『時処人遺抄』が上梓された。


【参考】大橋俊雄『浄土宗人名事典』(斎々坊、二〇〇一)


【執筆者:上田千年】