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知音

提供: 新纂浄土宗大辞典

ちおん/知音

—文政五年(一八二二)三月二七日。正蓮社忍誉。清浄華院五六世。増上寺学頭を経て、天明八年(一七八八)八月に川越蓮馨寺三〇世となり、寛政四年(一七九二)六月台命と勅請によって清浄華院住職となった。在山期間は二〇年にわたり、天明八年(一七八八)の大火で類焼した諸堂の再建につとめた。寛政七年(一七九五)二月に高麗門、門番所、物置を建築し、享和二年(一八〇二)九月に恭礼門院の旧殿を拝領して阿弥陀堂を建て、文化七年(一八一〇)には本堂再建のために禁裏御所、仙洞御所、中宮御所、東宮御所より資材を下賜され、増上寺智堂より祠堂金五〇〇両を寄附された。同八年五月一一日に隠退し、文政五年三月二七日に没した。墓地清浄華院に現存。


【資料】『浄源脈譜』『三縁山志』(共に浄全一九)、『川越蓮馨寺志』『清浄華院誌要』(共に浄全二〇)


【執筆者:石川達也】