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源覚寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

げんかくじ/源覚寺

東京都文京区小石川常光山向西院。通称、こんにゃくえんま。東京教区№一七六。開山は源蓮社(後に了蓮社)定誉随波向西。寛永元年(一六二四)起立随波伝通院三世、中興後二世)在住のときに、徳川秀忠へ松平右衛門太輔を通じて隠居地を願い、境内地を拝領して創建した。境内閻魔えんま堂には小野たかむら作とされる木造の閻魔王坐像が安置されているが、宝暦(一七五一—一七六四)の頃に老女が眼病のため祈願したところ、霊験を得てそのお礼に菎蒻こんにゃく供物としたので菎蒻閻魔とも、老女に代わって尊像の右目が失明したので身代みがわり尊像ともいう。


【資料】『浄土宗寺院由緒書』下(『増上寺史料集』七)、『蓮門精舎旧詞』二〇(続浄一八)、『〈文政〉江戸府内寺社書上』(『江戸浄土宗寺院寺誌史料集成』)、『御府内備考続編』五二(『御府内寺社備考』三)


【参考】小石川仏教会『小石川の寺院』上(西田書店、二〇〇二)


【参照項目】➡随波


【執筆者:原口弘之】