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浄願寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうがんじ/浄願寺

高松市番町。超世山養通院。南海教区№一三。開山は法蓮社源誉慶公。文明年間(一四六九—一四八七)に讃岐国鵜足うた郡宇多津(香川県宇多津町)に建立。天正一五年(一五八七)九世暁蓮社汲誉のとき、生駒親正の帰依をうけ、寺を丸亀に移し、その後、高松の城下町が整備されるとともに高松に移転。江戸時代に入り、松平頼重の入封に当たり菩提寺と定め、承応三年(一六五四)に再興したが、落成の夜に焼失。明暦元年(一六五五)一〇世縁蓮社三誉のとき、現在の高松中央公園の地に移転。伽藍を再興したものの、同年冬またも焼失したが、翌年再建。昭和二〇年(一九四五)空襲のため全焼。同二四年都市計画により、元の寺より三〇〇メートル移転して現在地に再建した。


【資料】『蓮門精舎旧詞』三六、『讃岐国名勝図会』


【執筆者:上野忠昭】