操作

浄土聖賢録続編

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうどしょうけんろくぞくへん/浄土聖賢録続編

四巻。成立年次不詳。本書巻四の陳本仁による「種蓮集」の前文によると、本書は清の蓮帰居士(胡珽か)が編纂し、陳本仁がこれに「種蓮集」を加えて成立したという。前文に「道光三十年(一八五〇)秋九月」と記されるため、最終形態はこの年の成立と考えられる。本書は『浄土聖賢録』の体裁を継承しつつ、浄土教主、闡教聖衆を省き、もっぱら清朝の往生人物を採録し、その出典も明記している。彭際清と甥の彭希涑も詳しく紹介され、また「往生物類」には鶏、蛇、猫、猿、雀、豚など動物往生説話が加えられている。「種蓮集」では往生人物を分類せず、年代の前後に関係なくその事跡を紹介している。


【所収】浄全一八、続蔵七八


【参照項目】➡浄土聖賢録


【執筆者:陳継東】