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浄土紺珠

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうどこんしゅ/浄土紺珠

一巻。虚舟徳真(—一八八八)編。清・光緒六年(一八八〇)成立。虚舟徳真は清代の僧で、まず曹渓宗を学び、後には松広寺や仙厳寺などに住した禅浄一致の僧侶として知られている。本書は大乗経論・浄土教論のなかの論説を引用しつつ、浄土教に関する重要な用語のうち数字で始まるものを集め、解説したもの。例えば、「一」で始まる用語では一心一乗一念等二〇語、「二」では二道、二力などの一五語、「三」では三輩三福などの二四語が取り上げられる。その際、台浄一致、禅浄一致、浄土一乗の立場に立ちつつ、十念解釈では慈雲、四十八願解釈では智旭に基づいて解説が行われている。


【所収】続蔵六二、『韓国仏教全書』一一


【参考】山中行雄『浄土教典籍目録』(佛教大学総合研究所、二〇一一)


【執筆者:肖越】