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浄土宗保育協会

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうどしゅうほいくきょうかい/浄土宗保育協会

浄土宗公益教化事業団体の一つ。「公益教化事業奨励規程」(宗規第二八号)に基づく団体。仏教各宗派に先がけて昭和二六年(一九五一)に発足していた浄土宗保育連盟を基盤として、浄土宗合同後、同三九年八月二七日長野善光寺において結成された。初代理事長は古屋道雄。浄土宗寺院教師が運営する幼稚園・保育所および保育関係者によって組織され、日本の仏教保育研究集団としては最も長い歴史と実績を有する。時代に即して改訂される「浄土宗保育指針」を拠りどころに、子どもたちが阿弥陀仏大慈悲の中に生かされ、日々の念仏の実践の中から集団活動を通して「明るく(仏)、正しく(法)、仲よく(僧)」を柱に人格形成の基礎を培うという乳幼児保育の理念を掲げる。近年は、従来の保育事業に加え子ども文化の情報発信源として地域子育て支援の拠点的役割に向けての指導力が求められている。


【執筆者:白簱文雄】