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法善寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

ほうぜんじ/法善寺

大阪市中央区難波。天龍山。通称は千日寺せんにちでら(千日回向念仏が勤められていた)。大阪教区№二。大和の人、中誉専念が寛永一四年(一六三七)に開山。一説に琴雲の開山とも伝わる。当初、山城国宇治郡北山村にあったが、専念が寛永一四年に金毘羅天王懇伝の故事によって現在地に移転させた。文政一一年(一八二八)類焼するも澄誉が再建、嘉永五年(一八五二)にも焼亡するが、安政二年(一八五五)に見誉が再建した。昔は金毘羅天王の信仰が盛んで、船の安全な航海・大漁を祈った。本尊阿弥陀如来。西向不動明王(通称「水掛不動さん」、大阪の三大不動明王の一つ。他に梅田太融寺・高津清水寺)、金毘羅天王、お初大神(岡山最上稲荷と伝わる)、慈悲地蔵尊、二河白道堂に阿弥陀如来釈迦如来石像なども祀られ、信仰を集める。


【資料】『蓮門精舎旧詞』一〇


【執筆者:神田眞晃】