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正念寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

しょうねんじ/正念寺

秋田県由利本荘市岩城亀田字今町。専住山功徳院。秋田教区№一五。寛永三年(一六二六)一体の観音像を持来した良勝貞残によって、当初は富田村に開創されたと伝えられる。この後、亀田藩主三代岩城重隆は早世した長男景隆の供養のため念仏堂を建立し、寺領を寄進した。享保八年(一七二三)五世法誉快山のときには増上寺の直末寺院となり、触頭ふれがしら寺院に任命されている。明治一四年(一八八一)の火災により念仏堂は焼失するが、廓山公と称された景隆と夫人慈光院の墓碑が建立され、毎年追悼会が行われている。阿弥陀如来坐像と開創の由来となった観音菩薩立像などがある。


【資料】『規約類聚』二(『増上寺史料集』四)


【執筆者:渡部伸一】