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朱傘

提供: 新纂浄土宗大辞典

しゅがさ/朱傘

朱色の大型の傘。庭儀式用の長柄ながえ傘。本朱長柄妻折傘ほんしゅながえつまおりがさ、朱柄傘、大傘ともいう。大型の傘は、もともと天蓋、すなわちインドで用いられた大型の日傘に由来するものである。現在の朱傘は地紙を朱色に染め、八尺(約二・五メートル)の長柄を付け、骨の末端を少し内側に曲げる。晋山式(入山式)、練り行列、法要の庭儀の際、導師の後ろ側からさしかけて使用する。善光寺の中日庭儀法要では導師天蓋で、式衆朱傘である。


【参照項目】➡天蓋


【執筆者:水野正雄】