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望無雲遺芳

提供: 新纂浄土宗大辞典

ぼうむうんいほう/望無雲遺芳

金山正好・香月乗光編。昭和二五年(一九五〇)七月、望月博士記念会刊。望月信亨の三回忌にあたり、望月の門下生であった金山正好と香月乗光が編集者となり、遺稿の『印度仏教史』の一節にあたる「浄土往生の教説と阿弥陀仏信仰」、自叙伝、略年譜、編著目録、論文目録、望月が口述した自叙伝を筆録した藤堂恭俊による「自叙伝の成り立つまで」、編者のことばで構成されている。特に自叙伝は、既に病床にあった望月が昭和二二年(一九四七)六月までの自身の半生について述べたもので、明治から昭和にかけての浄土宗の動向や『望月仏教大辞典』編纂の経緯などが克明に記録された極めて貴重な資料といえる。


【執筆者:柴田泰山】