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最期の十念

提供: 新纂浄土宗大辞典

さいごのじゅうねん/最期の十念

死を迎える臨終のそのときに称える最期の一〇遍の念仏のこと。「最後の十念」とも書く。死に臨んでの「往生際」「いまわの際」あるいは「いまわの時」、念仏者であるならば、「最期の十念」を申して、西方浄土への安楽往生を請い願うことである。雑念を払って、一心に心から称える念仏であり、まさしく念仏の「正念場」でもある。しかし、浄土宗義の視点では、常平生に称える尋常念仏こそ第一義であり、最期の十念を取り立てて強調することはない。


【参照項目】➡臨終十念


【執筆者:勝崎裕彦】