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所須厳浄願

提供: 新纂浄土宗大辞典

しょしゅごんじょうがん/所須厳浄願

無量寿経』に説く、阿弥陀仏四十八願中第二十七願の願名。道光無量寿経鈔』による。義寂は「令物厳浄願」(『無量寿経述義記』中、恵谷隆戒浄土教の新研究』四二二)、智光は「殊勝珍彩仏厳飾絶妙願」(『無量寿経論釈』三、恵谷隆戒『同』四七六)、良源は「天人荘厳勝絶妙願」(『九品往生義』浄全一五・一九上〜下)と呼ぶ。成仏したなら、その国土人天たちが用いるあらゆるものが、清らかで艶あり、色も形も絶妙で、人々が天眼通を得たとしてもそのありさまを弁えることができないほどすぐれたものとしたい、という願。梵本、チベット訳、『無量寿如来会』のそれぞれ第二十七願が対応する。『大阿弥陀経』『平等覚経』『無量寿荘厳経』には対応する願がない。


【資料】『無量寿経鈔』四、『無量寿経随聞講録』上之三


【参考】香川孝雄『無量寿経の諸本対照研究』(永田文昌堂、一九八四)


【参照項目】➡四十八願


【執筆者:齊藤舜健】