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戸松啓真

提供: 新纂浄土宗大辞典

とまつけいしん/戸松啓真

大正五年(一九一六)九月一四日—平成一二年(二〇〇〇)一二月二八日。光蓮社善誉正阿法順。大本山光明寺一一一世。大正大学名誉教授。戸松学瑛の長男として誕生。昭和一六年(一九四一)大正大学仏教学部を卒業後、京都帝国大学に選科生として入学、望月仏教文化研究所研究員を兼任しながら研究を行う。同二二年箱根本還寺住職、同三二年には心光保育園を設立し園長に就任する。同三六年には大正大学助教授、同四五年には同大学教授、同五〇年には浄土学研究室主任となり、同六二年には同大学名誉教授を授与される。研究分野は、宗学宗義・典籍・宗史など多岐にわたり、多くの成果を残した。昭和五〇年(一九七五)に心光院住職となる一方、宗門においては増上寺伝宗伝戒道場教誡師、浄土宗教学院研究所東部主任、浄土宗教学審議会委員長などを歴任。平成元年(一九八九)一一月、勲四等瑞宝章を受章。同五年には鎌倉光明寺一一一世として董住。編書に『徳本行者全集』全六巻(山喜房仏書林)がある。世寿八四歳。


【参考】戸松啓真教授古稀記念論集刊行会編『戸松教授古稀記念 浄土教論集』(大東出版社、一九八七)


【参照項目】➡戸松学瑛


【執筆者:戸松義晴】