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崇台寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

そうたいじ/崇台寺

長崎県島原市萩原。岳嶋山光岳院。長崎教区№三九。善導寺末。開基は徳川家光の命により島原藩主となった高力こうりき忠房。開山は上野国沼田城主真田信之の一族、実蓮社真誉福田阿致誠了憶。島原の乱後、戦死諸精霊怨親平等供養寺として寛永一六年(一六三九)に建立。当寺は将軍家歴代の位牌所、真田家の菩提所、高力家の回向所と定められた。寛政四年(一七九二)に雲仙普賢岳の噴火、地震に伴う大津波により灰燼に帰す。その後、北有馬願心寺より観誉弁妙を一一世として迎え仮本堂を建立する。昭和一三年(一九三八)一七世専誉賢蔵が現在の堂宇を再建、中興開山となる。


【資料】『崇台寺縁起』、『蓮門精舎旧詞』三九


【執筆者:松野瑞光】