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専修念仏者持戒討論

提供: 新纂浄土宗大辞典

せんじゅねんぶつしゃじかいとうろん/専修念仏者持戒討論

一巻。関通撰。明和三年(一七六六)成立。関通浄土宗において、総じては『一枚起請文』、別しては『七箇条制誡』に相違することを邪義とし、本書では特に『七箇条制誡』に立脚して自宗における持戒の正当性を顕示し勧発している。内容は、①仏教の大意②宗の興起③引例④自義断弁⑤結縁授戒の細弁⑥所勧六機の総結⑦戒徳讃歎願生浄土結勧について示される。本書には、鎌倉光明寺七一世(知恩院五七世)檀誉貞現の序と冒頭に「円光大師御遺訓一枚起請文」を付している。明和三年の写本(佛教大学所蔵)、同年の活版(群馬県大光院所蔵)がある。


【所収】『雲介子関通全集』四


【執筆者:髙津晴生】