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安心請決略抄

提供: 新纂浄土宗大辞典

あんじんしょうけつりゃくしょう/安心請決略抄

一巻(一紙)。『類聚貞伝集るいじゅうていでんしゅう』に収載されている聖聡説・了暁記『安心請決之事』を明治期に福田行誡らが抄略抜粋したとされるもの。同書同様、『安心請決』と略称される。『往生記』等の伝書に関する語句をすべて削除して、『一枚起請文』の意趣によって念仏することが相伝の義であるとし、念仏を称える者の安心を解明している。この『安心請決略抄』は、正伝法前伝(要偈道場)中、安心請決読誦において左脇師(左方・普賢)により捧読される。


【所収】『伝灯輯要』上(浄土宗出版事業協会、一九七五)、『安心決定集』


【参考】坪井俊映「『安心請決略抄』について」(大谷旭雄編『聖聡上人典籍研究』大本山増上寺、一九八九)


【参照項目】➡安心請決之事


【執筆者:西城宗隆】