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大雲点

提供: 新纂浄土宗大辞典

だいうんてん/大雲点

大雲が「浄土三部経」と六時礼讃などに、音読のために付した四声点しせいてん訓読のために付した返り点と送りがなをいう。浄土宗の伝統的な読み方とされる、義山音澂おんちょうの付した四声点による音読法、義山観徹などの付した訓読法に基づき若干の修正をはかり付されたのが大雲点である。活字の四隅に四声点を打ち、清音は丸ひとつ、濁音は横に丸ふたつ、連声れんじょうによる新濁は縦に丸ふたつを付し、清濁(本濁・新濁)の音読の便を図った。嘉永五年(一八五二)には『浄土三部経』(三縁山聚英堂版)、安政五年(一八五八)には『浄土礼誦法六時礼讃・日用念誦)』に点を付している。またその音訓については三部経の末にある「刻訓点清濁三部経凡例」と『訓蒙小字彙』(明治元年〔一八六八〕、三縁山聚英堂版)によっておおよそを知ることができる。この大雲点を付した本は明治以降の読誦の基本とされたことと、『訓蒙小字彙』という音訓の辞典があることによって三部経などの底本とされた。


【参照項目】➡大雲


【執筆者:大澤亮我】