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唐草文様

提供: 新纂浄土宗大辞典

からくさもんよう/唐草文様

植物のつるや茎を図案化した文様。曲線や絡み合う線によって構成され、葉や花、実をつけるものもある。古くは古代エジプトをはじめ、ギリシア、ローマ、アッシリアや中央アジアでも盛んに創出され、用いられた。中国や朝鮮半島を経て、日本には七世紀には伝来していたと推定される。種類は、ロータス(蓮華)、パルメット(棕櫚しゅろ)、葡萄ぶどう宝相華ほうそうげなど様々なものがある。日本では馬具や仏像仏具、調度品、衣装等の装飾に用いられてきた。


【参考】山本忠尚『唐草紋』(『日本の美術』三五八、至文堂、一九九六)、立田洋司『唐草文様—世界を駆けめぐる意匠』(講談社、一九九七)


【執筆者:田中夕子】