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吟達

提供: 新纂浄土宗大辞典

ぎんたつ/吟達

—享保八年(一七二三)三月二日。常蓮社然誉命阿。百万遍知恩寺三世。紀伊の人。巌宿から法を継ぐ。初め深川霊巌寺に住し、その後宝永四年(一七〇七)六月二六日、知恩寺住持した。同年七月、銀貨三貫を納めて正殿をはじめとした寺の畳替料とした。正徳二年(一七一二)、永く徳川家宣の菩提を弔うために『祐天僧正文昭院殿家宣公奇瑞記』に金二〇〇両を付して奉納し、その二〇〇両を建物の造営・修理の費用にあてた。同四年五月、釈迦堂前に復刻襄陽石刻阿弥陀経石を建てた。


【資料】『百万遍知恩寺誌要』(浄全二〇)、『総系譜』(浄全一九)


【執筆者:今井英之】