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各宗管長会

提供: 新纂浄土宗大辞典

かくしゅうかんちょうかい/各宗管長会

明治期、条約の改正によるキリスト教の進出を警戒した仏教側が、自らを公認教として優位な地位を得られるよう求めた仏教公認教運動の過程で成立した組織。当初は各宗協会(明治二二年〔一八八九〕発足)と呼ばれていたが、同三二年に各宗管長会と改称され、同年に仏教キリスト教を並列に置く宗教法案が議会に提出されると、仏教側はこれに強く反発、管長会は反対運動の中心となった。その後いつまで続いたかは判然としないが、昭和三六年(一九六一)に「二〇年ぶりの快挙」として開催されたとの報道がある(『読売新聞』昭和三六年一二月一七日付)。


【参考】柏原祐泉『日本仏教史 近代』(吉川弘文館、一九九〇)


【参照項目】➡各宗協会


【執筆者:小川原正道】