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古巌

提供: 新纂浄土宗大辞典

こがん/古巌

元和七年(一六二一)頃—元禄五年(一六九二)九月一六日(一三日とも)。入蓮社流誉願故。願海ともいう。増上寺三一世。生国・氏姓は不詳。小金東漸寺一四世、飯沼弘経寺二四世を経て、貞享三年(一六八六)増上寺三一世に就任。同年一一月門末寺院法度を定める。翌四年幕府は府外檀林の六里以内に所在する知恩院増上寺両寺の末寺をその檀林末寺とすることを定めた。古巌はこの本末再編に大きく関わった。元禄元年(一六八八)所化衆掟書、府内寺院掟書、所化寮掟書を定め、宗内・寺内の統制を図った。同年五月隠居。


【資料】『三縁山志』(浄全一九)、『増上寺史料集』一


【参考】『大本山増上寺史・本文編』(大本山増上寺、一九九九)


【執筆者:中野真理子】