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叡空上人との問答

提供: 新纂浄土宗大辞典

えいくうしょうにんとのもんどう/叡空上人との問答

法然叡空との問答を記したもの。叡空法然受戒の師。本問答は三編から成り、其一は往生の業をめぐるもので、叡空は観仏を、法然称名をその業と主張する。其二もほぼ其一と同内容で、『往生要集』における観仏・称名の関係についてのものである。其三は、漢文で其一・二と同内容となっている。また其二・三では法然の態度に腹を立てた叡空が木枕を投げた(其三では背を打った)ことが記されている。さらに其二では、その後、叡空は自分の非を認めた旨が述べられている。


【所収】昭法全七二六~八、聖典六・五六~七、浄全七・三七五下


【参照項目】➡叡空


【執筆者:石田一裕】