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勧誡二門

提供: 新纂浄土宗大辞典

かんかいにもん/勧誡二門

勧門と誡門のこと。仏道修行において、この二門の道を進むことにより修行は完成へと向かう。勧門とは善を勧めることであり、誡門とは悪を戒めることで、この止悪修善の道を進むことが仏道修行の根本とされる。浄土宗義において、凡夫として進めていく止悪修善仏道修行者の用心である。善導至誠心を真実心と釈し、「また真実に二種有り。一つには自利真実、二つには利他真実なり」(『観経疏散善義、聖典二・二八八/浄全二・五五下)とし、その二種真実の中で自他ともに止悪修善に努めよとしている。


【執筆者:慶野匡文】