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円応寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

えんのうじ/円応寺

福岡市中央区大手門。照福山顕光院。福岡教区№一三八。筑前国触頭ふれがしらであった。慶長七年(一六〇二)、山号の由来である黒田如水(官兵衛)の妻、照福院の創建。開山見道で、同一七年に当寺で遷化。黒田長政の母でもある照福院は、寛永四年(一六二七)、福岡城で没し当寺に祀られる。しかし、昭和二〇年(一九四五)の戦災と戦後の都市計画により、墓は、如水の墓がある崇福寺に移転。現在の本堂は同五四年に建立。


【資料】『蓮門精舎旧詞』三八(続浄一九)


【参考】奥村玉蘭『筑前名所図会』一(西日本新聞社、一九七三)、宇高良哲『近世関東仏教教団史の研究』(文化書院、一九九九)


【執筆者:金田昭教】