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伊達孝太郎氏筆の御影

提供: 新纂浄土宗大辞典

だてこうたろうしひつのみえい/伊達孝太郎氏筆の御影

念仏信者であった伊達孝太郎(一八七八—一九六四)が描いた法然の肖像画。孝太郎は、宮崎市に生まれた洋画家。明治三五年(一九〇二)に渡米ののちは、セントルイスの美術学校、ニューヨーク美術学校で学び、卒業後は肖像画家として活躍した。この御影制作の監修者であった小橋麟瑞は、昭和七年(一九三二)の制作発願より三年を経て完成した当画を見て「あこがれのおすがたに今し仰ぎみればなみだするなり泪するなり」と感涙の一首を詠んだという。同四〇年六月、当画は麟瑞によって知恩院に寄贈された。


【参考】成田俊治「法然上人の御影を拝する 伊達孝太郎氏筆の御影」(『知恩』五月号、二〇〇五)、成田俊治監修・解説『法然上人の御影』(総本山知恩院、二〇一一)


【参照項目】➡法然上人御影


【執筆者:藤田直信】