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世尊悦予

提供: 新纂浄土宗大辞典

せそんえっちょ/世尊悦予

出世の本懐を遂げる釈尊の喜びに満ちた姿の意。出典は『無量寿経』上の「今日世尊、諸根悦予し、姿色清浄にして、光顔魏魏たり」(聖典一・二一七/浄全一・三)という表現であり、これは、いよいよこれから釈尊阿弥陀仏救済を説こうとする直前に、アーナンダ(阿難)が釈尊瑞相に言及する場面で説かれる。「悦予」の漢字の意味は「喜び楽しむ」であるが、これに相当する梵語はⓈviprasannaであり、「落ち着いた、澄み渡った」を意味する。したがって、「今日世尊。諸根悦予」に相当する原文の和訳は「今日、世尊の感覚器官は澄み渡り」となるが、いずれにせよ、出世の本懐を遂げる釈尊の喜びに満ちた相貌がここで表現されている。


【参照項目】➡出世の本懐


【執筆者:平岡聡】