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三則私言

提供: 新纂浄土宗大辞典

さんそくしごん/三則私言

佐原秦岳(一八二三—一八七六)著。明治六年(一八七三)一〇月、擁万閣刊。著者は現在の福井県坂井市三国町の人、同県丸岡白道寺一六世瑞誉麟巌のもとで得度し、安政五年(一八五八)白道寺住職となる。その後、明治七年(一八七四)、小石川伝通院三世に転住し、同九年七月一九日五四歳寂。本書は「三条の教則」に私見を与えたもので、説教大意、敬神愛国、天理人道、皇上奉戴朝旨遵守の章からなっている。内容としては、天皇や皇室に対し仏教は益することはあっても害することはないことを説き、人民に対して天皇への報恩を説いている。


【参照項目】➡三条の教則


【執筆者:江島尚俊】